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4月22日 ものづくりカフェ巡礼:筑波→秋葉原→高円寺

01:  FPGA-CAFE 第一の巡礼地は、茨城県つくば研究学園都市にあるFPGA-CAFE。つくば駅で田中先生、FabLabメンバーの梅澤さんと合流し、目的地へ。FPGAカフェは、2010年春から運用を始めており、作品をオープンソース(主にCreative Commonsや修正BSDライセンス等)にするという条件の下で各ツールを無償でご利用頂けますという理念のもとに活動をされています。地域コミュニティのハブになる点、オープンソースハードウェアの文化普及とビジネス展開の拠点とする点、ゲストとホストを「分けない」姿勢など、まさにFabLab精神を実践されている状況がありました。ここで整理をしなければいけないのが、何を持ってFabLabと言うのかということになりますね。急激に増えているFabLabコミュニティー内でも議論がされておりますが、細かい話をするとキリがないので「FabLabの精神」を最低限守るための下記のような大枠の条件(審議中)をご紹介します。 01: ファブラボ憲章のもとに活動し、印刷して掲示してあること 02: 週1回以上市民に公開されていること 03: FabLab標準機材(ペーパーカッター、ミリングマシン、レーザーカッター、Polycom)があること 04:データや知識、ノウハウをネットを用いて公開・共有(オープン化)すること 05: Fab Association(世界FabLab運営事務局)に登録を受け、他のFabLabと交流すること   この定義は現在、世界の代表者からなるFab Associationで議論しているものであり、まだ決定ではありません。東アジア代表として田中先生が準備委員会に参加されています。引き続き議論が続けられ、正式には今年の夏のFabLab会議(ペルー)で起草される見込みです。 さてこうした観点からもFPGA-CAFEは、FabLabに限りなく近い存在でした。これはもう連携するしかないですね、ということに。(ますます面白くなりそうです)さらにFPGA-CAFEのユニークなところは、ソフトウェアだけでなく内装もDIYとのこと。3年間かけて改修したというのですから、その根気や完成度には驚きです。カフェを併設するために運営されている相部さん(工学博士)自ら美味しいコーヒーを入れるためにスタバの講習会を受講したそうです。相部さんのお人柄もあり、ここに集まる、引き寄せられる?方々も自然とゆるやかなコミュニケーションの中で、居心地の良さとやりたいことをうまく両立させているようです。 右から、梅澤さん、田中先生、相部さん ============================================================================================================= 02 : はんだづけカフェ 左)金本さん 中央左)はんだの数々 中央右)SWITCH SCIENCE 事務所 右)機械に貼られた用途別のシール つづいて秋葉原へ。昨年「21世紀型オルタナティブ・アートスペース」として設立された3331施設内にあるはんだづけカフェ。こちらは、電子工作のための道具や場所をシェアすることができるオープン・スペースです。カフェといいつつ、お茶が用意されているわけではなりません。Arduinoの販売を主にされているSWITCH SCIENCEが運営しており、半分事務所で、半分はんだづけカフェとして開放している空間です。代表の金本さんにお話を伺いました。はんだづけカフェの発想は、海外で知ったツールシェアリングというアイデアに影響を受けたとのこと。みんなで工作できる共有の道具を増やしていくのがツールシェアリングですが、こちらのカフェでは集まった人がスキルや情報を「教え合う」という互助精神が自然発生しているという。すばらしいですね。プロでは当たり前の技や技術の世界が、一般人が使えるようになったときの変化は少しずつはじまっている。運営にしても、はじめから事業計画をガッチリと立てていたのではなく、「つくる」「まなぶ」「共有」というプロセスの中で築き上げてきたものだとおっしゃっていたのがとても印象的でした。「ゲスト」も「ホスト」もなく、「つくる」という文化の中で場、そして環境も自然とつくられていく。これからFabLab鎌倉を運営するということで頭でっかちになっている私にとって大きな学びの瞬間でもありました。こういういい意味で力が抜けた運営の仕方があるのですね。ようやく、このなんとも言えない心地よさの感覚がわかってきました。ものづくり施設の運営というのは、ずばりコミュニティーを育てるという感覚。「我々が商売をしている理由は文化をつくること」という金本さんの言葉に思わずペン先に力が入るのでした。 ============================================================================================================= 03 : ガジェットカフェ 左)吉弘さん、田中先生 中央)ガジェットクリエイター成長プロセス 左)サービスモデル 急ぎ足で秋葉原を後にして、高円寺にあるガジェットカフェへ。こちらもカフェではなく、ものづくりコミュニケーションスペースです。イベントや交流会を中心に運営されておりビジネルモデルもライブスタジオなどの運営モデルを参考にされているというのがなんとも高円寺っぽいですね。こうした発想の応用も学ぶものがあります。ガジェットカフェの公式ページにも掲載されている上記の図なのですが、ガジェットクリエイターと呼ばれるクリエイター紹介のところを一度クリックしてみてください。すると「現代に生きる数少ないJava原人」「小学3年生から電子工作を始めて早35年」「パパトロニクス」とどこでこの人材を発掘してきたのかしら?という方々ばかり。つまり教える事を専門にしている方々というより、むしろ教えたことはないけどつくることが大好きな人たちに積極的に講師の機会を与え、レベルアップの機会をつくり出している。なんといっても、Twitterを駆使してコミュニティー形成をしているのは驚きでした。メジャーではないとしても、コアなファンが必ずいるポイントを押さえることでイベントを成立させる技というのがあるのですね。代表をされている吉弘さんの心をくすぐる絶妙な心のアンテナの感度は、すごいものがあります。その後、高円寺界隈のローカルなお店でこれまた楽しいひと時を過ごさせて頂きました。   筑波、秋葉原、高円寺と巡った一日でしたが、あれよあれよと時間が過ぎてしまい、まだまだお話ししたかったのですがタイムアウト。実際に顔を突き合わせお話を聞くことで見えてくるものがたくさんあるのですね。都内のものづくり施設のネットワーク化によって一体どんなことが可能なのかも、今日してきた対話の中にヒントがある気がしています。とにかく、わからなくても実践しながら考えていけばいい。そうしたことを教えてもらったようです。(youka)

4月21日―東京工業大学附属科学技術高等学校

ものづくり施設のネットワーク化に向けて少しずつ動きだしています。田中先生と一緒に、東京工業大学附属科学技術高等学校に行ってきました。こちらで教鞭を取っていらっしゃる門田先生に校内を案内してもらう。工作室に入ると、整然と並ぶさまざなな工作機械、天井も高く広々とした空間、整理整頓された独特の緊張感に思わず背筋もピンとなる。こうした緊張感がないと怪我をしますから大切です。こちらの学校では、ロボットなどの機械システム、コンピューターサイエンス、建築といった立体造形などのコースがあり、カリキュラムの中に、設計、機械製図はもちろん、自分たちでパーツをつくり出す技術演習も授業に組み込まれているという。工作室でたまたま作業をしていた3年生のIくんに「何を作っているのですか?」と質問したところ、 「自動車のタイヤの衝撃を吸収するサスペンションです」 という答えが返ってきた。目の前にいるのが「高校生」だとはとても思えない衝撃が走る。Iくんが簡単そうにしている作業も、「これがまた、難しいんですよ」と門田先生のコメントが入る。ここにいる高校生は、自分たちでつくりながら考えるということを身体で実感している。自動車やロボットを平気で作ってしまうのです。さりげなく廊下に貼ってある研究もとても興味深いものばかり。MITで修行してきた田中先生も、彼らのものづくりレベルに感動していました。美大や理工学系の大学とは、ひと味もふた味も違う「ものづくり」に対する技術や意識に触れる事ができました。ここまで能力のある高校生を前にして、思う事、感じる事多々あり。クリエイター、美大生、大学生にとっても、こうした世界を知るだけでもおおきな刺激になるハズです。お互いの領域を尊重しながらゆるやかに入り交じり、これまでとは違ったネットワークから生み出される新たなものづくり環境をつくれたら、本当に何かが変わってくると思っています。(youka)   「ファブラボ・ベータ」とは、学校内に設立された准ファブラボや、ファブラボの活動を支援する研究室に対する呼称です。2010年から活動していた多摩美術大学ハッカースペース(久保田晃弘・三上晴子研究室)、慶應義塾大学田中浩也研究室に加え、東京工業大学附属科学技術高等学校・門田ロボテクが3か所目の「ファブラボ・ベータ」になりました。 (私見ですが)多摩美がアートやハック、慶應がソーシャルやアルゴリズムに関心をもつ学生が集まってくるのに対して、門田ロボテクはハードなエンジニアリングです。油を射し、旋盤を回し、表面を磨くという作業。しかし、MITに一番近いのはこうした泥臭い体育会の匂いで、ロボットから自動車までつくることだったりします。やっぱり大きくてカタイものを作らないと。「剛」ですね。 ファブラボそしてファブラボベータは、お互いにお互いを行き来できるような関係を目指しています。「つくる(FAB)」という1点において協働し、アーティスト、デザイナ、エンジニア、ソーシャル系それぞれが、それぞれのスキルと感性を共に学び合えるのがFabLabのいいところです(tanaka)。

4月20日―3Dプリント

ファブラボ鎌倉には順々に機材が届き始め、セットアップが始まっています。左からペーパーカッター(クラフトロボ)、3Dスキャナ(David)、3Dプリンタ(UP!)、小型ミリングマシン(Modella)。中には日本語マニュアルが無いものもあるので英語との格闘になりますが、学生インターンの面々は頑張ってくれています。 3次元プリンタ「UP!」」のガイダンスでは、「一番最初に、もしも壊れた時のために、UP!それ自体の予備パーツを最初に3Dプリントしておきましょう」と書かれています。自分で自分の部品をつくり修復する。「自己修復マシン」です。さらに面白いのは、この予備パーツが改良されたものがウェブにアップされていることです。UP!をセットアップする作業は、ウェブ上から「現在最新のパーツデータ」をダウンロードして3Dプリンタし、UP!自身にそれを装着・交換(ほとんどの場合、商品として届く部品は既に古いバージョンになっています)することで、機械自体をバージョンアップすることから始まるのです。「自己成長マシン」でしょうか? 写真右は最新のパーツデータを3Dプリントしたものです。そして左と真ん中。これは設定を間違えて3Dプリントしてしまった「失敗作」なんですが、蜘蛛の糸か唐草模様のようなパターンを描いているようにも見えます。これを意図的にコントロールできれば、「新しい使い方(技)」を発見したともいえるのです。   そもそもファブラボが3次元プリント外注サービスと異なるのは、自分で機材の使い方を試行錯誤し、ときには失敗することを通じて、「機材の新しい使い方」や「未知なる可能性」それ自体を探り当てていけることです。「間違った(と普通は思われる)」使い方から、意外な全く新しい可能性が拓かれることを推奨していきたいと思います。(tanaka)   左)3Dスキャンして、はじめてUPで出力したもの。なんだか不思議な気分です。 中央)イチゴの鍋掴みを蔵に持ってきました。つぶつぶの所と編み目が気に入っています。しかし、鍋がないことが発覚… えーと、香港帰りの田中先生から、ライチのお菓子をいただきました。 右)学生インターンの升森さんと金崎さん 夜遅くまで頑張っています。心強いです。今度からは、蔵でご飯を食べれるようにしましょうね。腹がすいてはなんとやら  (youka)

今週のつぶやき on Twitter 2011-04-10

RT @Hiroyeah: FabLabはただのスタンドアローン型デジファブ工房ではなくて、世界20カ国以上60か所以上のファブラボと常時繋がった「国際的ネットワーク」です。世界中と毎日同期している。これからハンガリーの

Fab for Life : OLIVEに寄藤さんのイラスト登場です!

FabLabJapanが、OLIVE の投稿記事に強力な助っ人をお呼びさせて頂きました。 大人たばこ養成講座などのイラストを手掛けている、寄藤文平さんです。NPO法人プラス・アーツのご協力もあり相互リンクのタイアップが実

今週のつぶやき on Twitter 2011-03-20

more info http://t.co/mcr5PI7 @fablab: @FabLabJapan is trying to collect useful information and Jeunes restitu

Fab for Life プロジェクト

FabLabJapanは東北地方太平洋沖地震を期に、国内外の志を共にする人々ともに、震災復興支援プロジェクトとして “Fab for Life” を発足します。 Fab for Lifeは、現地で

Fab Talks

「APAN: ASIA-PACIFIC ADVANCED NETWORK 31st Meeting」のセッションに、田中浩也がニューヨークからSkypeで出演しました。講演タイトルは「FabLabs in Asian C

アンテナ・ワークショップ

超小型衛星センターの田中さん、電通大中澤さん、卒業生の森さん、中須賀研濱口さんらと、超小型衛星からの電波を自作アンテナで受信するアンテナ・ワークショップを東京大学で行い…

Fab Trip 2011 @NY "South Bronx"

Fab Trip 2011 @NY のレポート3(2/21)です。 Alyceに紹介してもらったSouth Bronx FabLabは、○貧困や教育体系の未発達による人材育成の問題○地域に仕事がないこと○土地が余っている