【from Oita】2020年のファブラボ大分履歴

ファブラボ大分の豊住です。

今年はどの地域の方も似たような状況ではないかと思うのですが、新型コロナウイルスにいろいろと振り回される一年となりました。大変だったなぁと思う反面、この状況が3Dプリンタに再注目を集める一年でもあったのかな?と感じている今日この頃です。
フェイスシールドの制作相談は大分にも多数寄せられました。

さて、そんなファブラボ大分の2020年をざっくりと振り返ってみます。

CIAO!2020 Creative and Innovative Artists in Oita

大分市美術館主催の企画展が2020年前半の大きなイベントとなる予定でした。しかし、コロナの影響で企画展のスタートが3月から5月に変更、さらに館内では会話や触れることが禁止となってしまい、豊住が考えていた「つくる・遊ぶ・修理する」というテーマの後半2つが全く実現できないままとなってしまい、非常に残念なことになってしまいました。が、他の参加アーティストと比べると、機械的なものをつくったことから若干不思議な印象を持っていただけたようです。「これならぼくでもつくれそうだ!」と思ってもらえていたら良いなぁと思っています。

遊んで壊して貰う予定だったゲーム筐体

文化財をカプセルトイにアレンジ!

2019の夏から企画・運営を続けていた「くにさきガチャガチャ制作隊」の最終発表会も3月予定から9月に延期となりました。

大分県の国東(くにさき)半島という地域には、六郷満山文化という鬼が仏さまのように崇められている文化があります。この文化財たちをモチーフに、くにさきを象徴するカプセルトイを創り出そうと言う企画で、県内在住の大学生・専門学生らに参加してもらいました。山を歩き回ってのフィールドワーク、ファブラボ大分にくる様々な分野のプロたちに意見をもらいながら、アイデア出し、制作、手直しを続け、試作品としての最終報告会を実施しました。

仏さまとして地域のみなさんが大切にしている存在のため、学生たちのアイデアがどこまで受け入れてもらえるのか、不快に思われないようなストーリーができているかなど、さまざまなお寺の住職さん、県内のデザイナーさんらも巻き込んでの制作企画となりました。ぜひ下記webサイトから実物をご覧ください。

発表順は実際にガチャガチャの筐体から出てきた順番に。

ファクトリーサイエンティスト

2020年を通しては、一般社団法人ファクトリーサイエンティスト協会の実施するファクトリーサイエンティスト育成講座のTAとしての活動が大きかったかもしれません。。

2019年夏の合宿に参加した流れからTAとして参加することになったのですが、FabLab Japan Networkの田中浩也さんやファブラボ浜松の竹村さんが理事として参画している他、ファブラボ佐賀の陣内さん、ファブラボ品川の濱中さんなどファブラボコミュニティの方々TAもとしてご一緒しました。

これもまたオンラインでの開催ということで、いろいろと試行錯誤しながらでしたが、参加された方々の課題解決の一歩目をつくったり、新しい活動のネタとなったりとなかなかおもしろい環境になってきていると思います。

ちなみに豊住は、参加者のみなさんに送付する素材キットのBOXのデザインなどをさせていただきました。我々がよく購入する部材といえば、ダンボールで届いて、その中に小分け袋が入っているということが多いのですが、そういう部品が届いたぞーということでは無い、ちょっとした特別感や期待感を抱かせる形にしたいという気持ちが入っています。

講座キット用BOX

ファブラボ大分の今と2021年

11月に入ってから、また状況が変わったこともあり、ラボの利用を事前予約制という形式に移行しました。これまでは、予約を受け付けないことで、ラボに来ているユーザーさん同士に偶然のコミュニケーションを楽しんでもらっていたのですが、大分市内でも感染された方が増え始めたことを受け、利用中は別のユーザーさんをいれないという決断をしています。

2021年は、上記の条件を解除し、気軽に集まれる日々を楽しみに、何をするかアイデアを溜め込んでおきましょう!!

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