【from Sendai】とにもかくにも速攻やろう!

ファブラボ仙台は2013年5月にオープンし、今年で7年目を迎えようとしています。年月は経っているものの、運営資金の創出方法やスペースのマネジメント、機材操作のレクチャなど、まだまだ試行錯誤を続けなければいけないことばかり。なかでも今後力を入れて考えていきたいのが、ものづくり初心者へ向けたコンテンツの強化です。

ファブラボ仙台では、デジタル工作マシンごとに開催している“初回講習”の受講を必須としており、受講が完了すると“会員”としてマシンを利用できるようになります。そして2019年1月、ついにその会員数が1000名を突破しました!7年目にしてようやくか、と思われるかもしれませんが、それでもやはりこの人数は嬉しいもの。今でも会員全員がマシンを利用しているわけではありませんし、月間のアクティブユーザー数は20~30名程度ですが、少なくとも1000名のもの方が「デジタル工作マシンを自分でも使いたい!」とファブラボを訪れたのだという事実は、運営を行う上でとても励みになります。

運営を始めたばかりの頃は、企業のエンジニアや最新技術に明るい方、元々個人でロボットなどの製作をしていた方がメインユーザーでした。現在では、少しずつユーザーの幅が広がってきており、「今まで自分で考えてものを作った経験はないが、これから何かにトライしたい」という方も多く見られるようになってきています。しかしながら、そこでぶつかるのが「何かは作りたいけど、何を作ったらいいか分からない」という問題。運営当初から指摘されてきましたが、未だに難しい問題であることには変わりありません。

そこで始めたのが、『速攻やろう!Aチーム』というプロジェクトです。このプロジェクトは、“解決したい悩み事や困り事のある人”と“何かを作りたい人や、ものづくりスキルを上げたい人”が月に1回程度集まって、一緒に解決方法を探っていくというもの。宮城県名取市で活動する『なんでもや工房 すぽっとラボ』さんと共同で実施しています。

毎回異なるお題に対して解決の糸口を考えていくのですが、そのお題はWeb上で広く募集しているというのが特徴の一つ。様々な分野のお題を集めたいというだけでなく、それらを見ることで、自分では気づいていなかった悩みや困りごとを引き出していきたいと考え、このような方法をとっています。マシンやソフトウェアの操作技術を高めることも重要ですが、考えることに慣れておくことも、ものづくりの力を向上させる上で必要不可欠なのではないでしょうか。

本プロジェクトはこれまでに6回開催しましたが、回を重ねるごとに少しずつ手法を変えてきました。与えられたお題に対してひたすらアイデアを出していくという手法や、様々な素材の入った箱を1人1つ配布しそれをベースにアイデアを検討するという手法など、とにかく思いついたことを試してみようという精神で試行錯誤を続けています。次回からはこれまでとまた異なる手法で実施する予定ですので、ご興味のある方はぜひファブラボ仙台のブログなどをチェックしてみてください!

また、ものづくり初心者には、はじめから作ることを押し付けるのではなく“ファブラボ”や“メイカースペース”、“デジタル工作マシン”という単語を知ってもらい、興味を持ってもらえるようなしくみも重要だと考えています。これまでも短時間での加工体験やワークショップなどを数々実施し、多くの方にものづくりに触れていただける機会を設けてきました。しかしながら、回数を重ねるごとに、「果たしてこれだけが正しい方法なのだろうか?」という疑問を感じるように。
そこで私たちは、新たな試みとしてものづくりをテーマとした歌を作りました。
聴いてください、『三軸音頭』。