【from Oita】ファブラボ大分の旅

はじめまして、ファブラボ大分の豊住です。ファブラボ大分は、大分県デジタルものづくり人材育成事業として2014年1月にオープン、2年目を走り始めたところです。公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所が運営しています。

この一年ちょっとの間に、大分県内・県外で、出張ワークショップを30回以上行ってきました。出張ワークショップは、ファブラボとはどんなところか?という紹介、3Dプリンターのデモ・カッティングマシンを使ったステッカーづくりを通して、まずは自分たちの手でつくる楽しさを体験してもらうということを目的に実施しています。

学校の図書館、地域で開催されるお祭りの野外テント、大学生が主催している子ども向けイベント、つい先日開館した大分県立美術館OPAMとのコラボレーションワークショップ、小学校の教室、、、、、様々なところへ機材を持ち込んでは、ワークショップを開催しています。

*我々のWebにその様子を掲載しているので、ぜひご覧ください。http://www.faboita.org

大分県立美術館OPAMまちなか支局とのコラボWS
大分県立美術館OPAMまちなか支局とのコラボWS

商店街内での子ども向けWS
商店街内での子ども向けWS

様々なところに行けば、それだけの数の出会いがあります。

例えば、聾学校に通う小学生。これは、IT関係の企業が出展しているイベントで、偶然聾学校の先生と出会いました。そこから、ぜひ子どもたちに体験させて、未来を感じさせたいという話から、ファブラボ大分に課外活動先として来訪いただき、筆談を交えながら、ものづくりを行いました。

聾学校の子どもたちとの交流

聾学校の子どもたちとの交流

 

パリとロッテルダムで “アンカンファレンス” を実施

(ここから筆者が会津に交替します)私たちの活動のスコープは国内にとどまらず、3月にはフランスで、4月にはオランダで「unConference on the Future of Industry, Mobility and Making」を実施しました。

「アンカンファレンス」とは、いわば<メニューのないレストラン>、シェフもいなくてお客様が自分たちで材料を持ち込み、料理を作るというように、 会議の内容、構成などを「主催者」はなるべく用意せず、参加者がみんなで決めて進めるというものです。主催がハイパーネットワーク社会研究所とファボラボ大分、そして国立科学産業博物館内のCarrefour Numerique² (FabLab La Villete) 、パリ市内北東部のコワーキングスペースWoMa (Work & Make)、Université de Cergy-Pontoise という大学内のFacLabが共催してくれました。

 パリの国立科学産業博物館(CITÉ DES SCIENCES ET DE L’INDUSTRIE)を会場に3月5−6日の2日間、「未来の産業・モビリティ・モノづくり(Future of Industry, Mobility and Making)」をテーマに「unConference」を開きました。主な参加者はルノーで社内ファブラボを担当するMickaël Desmoulins、イタリア・トリノのOpen Source Vehicle でイノベーション担当の Carlo De Micheli、フランス政府のデジタル産業・イノベーション担当のGerard Emond、FacLabのLaurent Ricard、ロッテルダムの研究者Peter Troxler(いずれも敬称略)、それにFabLab、オープンソース、携帯電話、バーチャルリアリティ、社会学など様々な専門の研究者や実践家、学生など計20名ほどが集まり、熱心な議論を行いました。

会場:国立科学産業博物館・Carrefour Numerique²

会場:国立科学産業博物館・Carrefour Numerique²

 だれもが自由にクルマを作れる時代が本当にくるのか、未来のモビリティはデジタルとフィジカルが合流した「フィジタルモビリティ」になる、生産のプロセスもよりオープンになる、といった議論が盛り上がり、最終的には、Open Factory のバリューチェーンのモデルを描いたアウトプットができました。詳しくは英文報告書をどうぞご覧ください。

多様な参加者が集まりました

多様な参加者が集まりました 

ロッテルダムでも FIMM unConference #2開催

パリのunConference に参加したロッテルダムのPeter Troxler が呼びかけて、4月15日に、筆者(会津)がインターネットの会議でハーグに行く機会を利用して、第2回の FIMM unConference #2 を開くことができました。会場となったRDM ロッテルダムは、旧造船工場を工科大学のイノベーションセンターに改造したもので、「都市のモビリティ」など、モビリティ研究に力を入れているところでした。

RDMロッテルダムは「モビリティ」研究に力を入れています

RDMロッテルダムは「モビリティ」研究に力を入れています

元の造船所が巨大なイノベーションセンターに

元の造船所が巨大なイノベーションセンターに

 

FIMM unConference は、今後も、横浜、ニューヨークなどで議論を続けたいと考えています。また、この秋には大分で、「ハイパーネットワーク別府湾会議」開催を予定していますが、九州を中心に全国のファブラボ・ネットワークの皆さん、ファブスペースの皆さんとのコラボレーションができればいいなと考えています。

ファブラボ大分の旅はまだまだ続きます! よろしくお願いします!!