【from Nagano】教員養成学部でのラボとして

2017年11月に正式オープンしたファブラボ長野は,信州大学教育学部という教員養成学部内にあるラボであることが特徴です。本ラボでの主要な取り組みを紹介します。

 

1.教育での取り組み

教員養成を行う本学部には,ラボの中心となっているものづくり・技術教育コース以外にも国語から音楽,特別支援等,全教科のコースとその領域の研究者がいます。ラボでも様々な分野の教育・研究が行われています。小学校教員免許である「ものづくり入門」は,Fab Academyのカリキュラムを参考に,教育向けに精選・改良した授業です。様々なコースの学生がデジタルファブリケーションの基礎を学び,教材開発や自由作品制作などに取り組んでいます。学校現場の先生方の研修も複数回実施され,デジタルファブリケーションに触れる機会を作っています。また,附属松本中学校では,開放されたPC室で生徒らが3D-CADを使いこなし,様々な3Dプリントや作品製作に取り組む様子が注目を集めています。昨年度は3Dプリントや制御プログラムを駆使した生徒達のロボット作品がコンテストで文部科学大臣賞を受賞するなど,成果を上げています。

 

2.研究開発での取り組み

本ラボでは,自治体からの受託事業や企業との共同研究なども積極的に行っています。その成果の一つに「キータッチ」があります。これは,触ったものを何でもキーボードにしてくれるプログラミング教育用のデバイスです。ダンボールや紙粘土といった子どもたちの身近な材料で各種コントローラがプログラミングとの組み合わせで簡単に作れます。

MITメディアラボから生み出されたMakeyMakeyをベースに,独自の改良を加えました。ファブラボ長野と県内企業が設計・開発・製造まで行った「Made in Nagano」製品として展開し,小学校でのプログラミング教育が必修化されたこともあり多くの方の注目を集めつつあります。ご興味ある方は是非ご覧ください。

キータッチWebサイト:https://keytouch.org/

 

3.海外と連携した取り組み

FabLabネットワークの中に,南米を中心に子ども向けの活動に取り組んでいるFabLat Kidsがあります。本ラボもファブラボノマドの加藤さんとの連携でここに参加し,国際ワークショップを展開しています。5月には,「Global Kids Day」として11カ国を結び,「Koinobori」を作るワークショップを実施しました。同じく7月には「Star Festival」を実施しました。本ラボ側から海外のワークショップにテレビ会議でつないだり,逆にこちらのワークショップに海外・国内他ラボからつないでもらうなど,ネットを活用したワークショップを展開しています。FabLabの国際的なつながりを感じさせる取り組みです。

FabLat Kids https://www.facebook.com/fablatkids/

 

今後も教員養成学部にあるラボの特徴と強みを活かしながら,様々な活動を展開していきたいと思います。