【from KandaNishikcho】ファブラボ神田錦町のオープンラボ

オープランラボプロジェクトのご紹介

ただいまファブラボ神田錦町のオープンラボには、靴職人が参加中です。プロジェクトのテーマは「テーラーメードパンプスのデジタル化プロジェクト」個人の足にあったパンプスづくりを実現すべく、3DスキャナやCNCマシン、3Dプリンタを組み合わせた、製法リサーチが進められています。

女性のビジネスシューズとして定番のパンプス。しかしその履き心地についてインターネット検索をしてみると、「歩きにくい」「疲れる」「痛い」という声を多く目にします。毎日履くものだからと仕方なく、と我慢して履いている人もいるようです。一般的な洋服がS,M,Lといった既定数値でつくられるように、靴も決まったサイズでの販売がほとんどです。この中から、自分の足にあうパンプスを探すことは、大変困難を極めることのようです。また男性用の革靴と違い、より購入者の足との相性が微妙なことからオーダーメイドもほとんど行われていません。

このプロジェクトを進める中川さんは、現役の靴職人から靴づくりを学び中で、希望に合ったパンプスづくりができるように技術を習得しています。体得を進める中、「製作過程において、デジタルファブリケーションツールを組み込むことで、より自分に合った靴ができるのでは?」と感じたそうです。そうした背景から、ファブラボ神田錦町にプロジェクト提案書が提出され、プロジェクトスタートに至りました。
パンプスにかかるマイナ要素の解決をめざし、オープンラボプロジェクトが進められています。

ファブラボ神田錦町のオープンラボの仕組み

ファブラボでは、「無料もしくは金銭に変わる交換条件のもと、週に1回以上は一般に公開されている」が期待されています。国内/国外の各ファブラボ、その方法はさまざまですが、ファブラボ神田錦町では「アプライ制」を導入しています。

当ラボ規定の「アプライシート」に記入して、このラボで創りたいあなたのプロジェクトを教えてください。プロジェクトの実現に向けて、当ラボのスタッフが「必要機材のトレーニング」や「製作アドバイス」を行いながら、プロジェクトの伴走をします。それぞれのプロジェクトに、より近い距離でコミットすることで、ユーザーとのコミュニケーションを密にしていきたいと考えています。アプライシートには、「シェアやライセンス」についても考えてもらう箇所を設けています。自分のためにつくって終わるだけではなく、私たちとの関係の中でどのように着地させるかを一緒に考えさせてください。

※このオープンラボは、「ファブラボ理念」を御理解いただいている方に向けたプログラムとなっています。内容によっては利用をお断りする場合がございます、予めご承知おき下さい。

※ファブラボ神田錦町では「受託製作」もお請けしています。お気軽にご相談ください。

3Dスキャナで文化財を保存

先のパンプスプロジェクトでも利用している3Dスキャナ「Ein-Scan」を利用した、モバイルファブラボプロジェクトを実施しました。
2018年9月13日から14日にかけて、スーツケースに機材を詰め込み、ひさしぶりの『モバイルファブラボ』を実施しました。秋田市指定文化財のデジタルデータ保管と修復を目的としたプロジェクトです。秋田公立美術大学からの依頼により、実施に至りました。

秋田市内にある新波神社に収蔵されている「北辰妙見立像」を、デジタルデータでも収蔵しようというプロジェクトです。平安時代(貞観3年、西暦861年)につくられた、とても古い男神像です。残念ながら、屋外に収蔵していたことにより、風雨と虫害により荒廃してしまいました。この神像は、秋田市指定文化財とされています。

この神像の荒廃が激しいため、3Dスキャニングをしてデータで保存することになりました。また、取得したデータと過去の文献を基に、3Dデータでの修復と3Dプリンティングでの復元することを目的としています。取得したデータは、コンピュータの中で合成をおこない、一部データ欠損している箇所の修復を進めます。
この作業は現在進行中で、データが整い次第、3Dプリンティングによる復元へと繋がっていきます。これについては、また改めてご紹介したいと思います。