【Fab Academy】「キャリアを変えるのに最適の学校」日本テックショップ立ち上げメンバー、おかざき あさこさんのファブアカデミー体験

ファブアカデミージャパンより、ファブアカデミー受講者のインタビューをお届けします(本記事はファブアカデミージャパンのWebサイトに掲載された内容を転載したものです)。

Fab Academyは、ほぼあらゆるものを作る方法を学ぶオンライン講座です。MITと各国のファブラボをビデオ会議システムで接続し、半年に渡る講義を通じて、デジタルファブリケーションや電子工作、プログラミングを基礎から実践まで学ぶことができます。現在2018年度の受講者を募集中で、日本では仙台/鎌倉/長野/浜松/北加賀屋で開講予定です(締め切りは2018/1/7までとなっています)。

興味がある方は、下記の各ファブラボ担当者までお問い合わせください。

  • ファブラボ仙台(info@flatjp.com)大網
  • ファブラボ鎌倉(y2miyacatsfab@gmail.com)田宮
  • ファブラボ長野(info@fablab-nagano.org)村松
  • ファブラボ浜松(takespacehamamatsu@gmail.com)竹村
  • ファブラボ北加賀屋(admin@fablabkitakagaya.org)白石

もともと企業で交通管理システムのUI設計などをしていたおかざきさん。2015年にファブアカデミーを受講し、その後テックショップジャパンの立ち上げ、その後転職し現在はSurface&Architectureのサービスデザイナーとして活躍されています。ファブアカデミーがキャリアを変えるきっかけとなったというおかざきさんに、受講の経緯や感想、どんな人に向いていると思うかなどをお聞きしました。

「キャリアを広げたい」会社には相談せず受講をスタート

– 岡崎さんは2015年にファブアカデミーを受講されました。まず、ファブアカデミーを知り、受けようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?

FABアカデミーを知ったきっかけはFab9です(注:ファブラボネットワークの世界会議。2013年のFAB9は日本で行われた)。当時勤めていた会社がFAB9のスポンサードをしていたため、Fab9に参加し、その講演の中でファブアカデミーを知りました。聞いたとたんに「これは自分のキャリアを変えられるものだ!」というインスピレーションを感じて。もともとハードウェアに興味は持っていて、Makersbaseに行ってみたりはしていました。でも、独学って難しい。ファブアカデミーはものづくりの基礎をすべて網羅している。「これはすごいものだ、受けたい!」と思いました。直観ですね(笑)。

 

– 強いインスピレーションを受けたと。企業で働いていた状況では、そこからすぐに受講というわけにもいかなかったと思いますが、会社への説明など、受講までになにかしらハードルはありましたか?

会社には何も言わずに受講していたので、会社でのハードルはありませんでした。私は会社を説得できると思えなかったので、受講することも言いませんでしたし、自費で受講していました。

どちらかというと「受講を決めること」が大変でした。受けたいとは思ったのですが、自信がなくて。その時には、自分はスキルが足りないと思っていましたし、卒業できるとも思えなかったですね。結局受講を決めるまで2年かかりました。その間には自分でレーザーカッターを使ったり、3DCADを練習したり。もともと仕事上イラストレーターは使えたので、そこからできることを広げていきました。振り返ると「受講を決めること」が一番ハードルが高かったです。

「ものを作れるようになった」。ワークショップや独学では身につけられなかったスキルと自信がついた

 

– そのハードルを越え受けた一番はじめの授業、第一印象はいかがでしたか?

はじめの授業は英語がわからなくて。もともと英語は旅行レベルで、ヒヤリングはまだできたのですが、しゃべるのができなかったんです。いきなり自己紹介でしゃべらないといけなくて、「やばい」と思いました。

 

– 英語ははじめは緊張しますね。私もワタワタしました。他に大変なことはありましたか?

他に大変だったこと…あまりマイナスの印象はないのですが、しいて上げると気軽に相談できる人がいなかったことです。会社にも言っていなかったので会社の人にそういう話ができないのがつらかったです。当時ファブラボにも所属してなかったですし。

あと、大変だったことではないのですが、社会人であることで、つい自分に言い訳をしてしまうことが恐ろしかったです。本当はないことはないのに、「時間がない」と思いこんでしまう。で、ついついやらないことに言い訳してしまうんです。社会人受講は土日が勝負なのですが、そこでやらなかったり。週一回の授業、課題はやはり大変ですから。でも、できました。仕事で身に着けた納期意識は社会人が受講する強みかもしれませんね。課題が間に合わなかったことは一度もありません。

 

– 逆におもしろかったことはなんでしょうか?一番印象に残っているクラスなどあれば教えてください。

おもしろかったし、可能性を感じたのはモールド&キャスティングやコンポジットです。(注:モールド&キャスティングはいわゆる型抜き。型をCNCで削り出し、樹脂などを使って物を作る。複数個同じものを作る場合やきれいな表面を作りたい場合に強い。コンポジットはFRPなど樹脂と繊維をあわせる手法。)デジタルファブリケーションの授業やワークショップでモールド&キャスティングやコンポジットをやることってほとんどないと思います。これが入っているところがさすがだなと。すごく可能性を感じました。

それと、バージョン管理もですね(オンライン場で複数人とプロジェクトをする上で重要な技術。FabAcademyではGitやMercurialといったバージョン管理システムを使って毎週の課題を提出。)これから必須のスキルだと思いますが、ものつくり教室では普通やらない。含まれているのがさすがだなと思いました。

 

– そういった授業を半年受けて、ご自身の変化はありましたか?

なにより「ものを作れるようになった」ことです。特にエレクトロニクス。独学したり、ワークショップに何度も行っても身に着けられなかったんです。でも、ニール先生の授業でできるようになりました。まず授業の初めのほうで「何もわからなくてもいいからまず部品のデータシートを読め」といわれるんですが、それは今でも役に立っています。それに順序だてて教えてくれるので理解できました。コンセントを塗れた手で触っちゃダメっていうの、なぜか知らなかったんですが、授業で「そうか、人間は濡れて電気抵抗が下がるのか!」って知って。

– ワークショップなどと違い「どう作るか」だけでなく「電気とは?」というところから教えてくれるのは特徴ですね。ものづくりのはじめから最後、ビジネスまで一通り学べるので「ものをつくれる」感覚と自信をつけられる授業であると私も感じました。

 

ファブアカデミーで道が開かれる。スキルがもたらすキャリアの選択肢。

 

– ファブアカデミーで「ものを作れる様になった」とのことですが、卒業後にそのスキルが役立ったことはありましたか?

すごく役立っています。特に、会社でテックショップの立ち上げのプロジェクトができたときに、ファブアカデミーを受けたことがプラスになって参加できました。実際に立ち上げの最中も6~7割はファブアカデミーで習ったことを使っていました。私は教育プログラムを担当していたので、(身につけたスキルだけでなく)アカデミーの授業自体が役に立ちました。

その後転職して、デザイン事務所でUIデザインをしています。プロトタイプを作る場面ではファブアカデミーで身に着けたスキルが役立っています。また、実際の仕事の実績でも、ファブリケーションを使ったものも作っています。

– キャリアを変えるきっかけとして資格的に、ものつくり教育のプログラム、実際にものをつくるという技術、など直接的に役立っているんですね。

 

– 最後に、受講をどんな人にオススメしたいか教えてください。

キャリアを変えたい人ですかね。特に文系の人とか、新規事業の企画をこれからやっていきたい人とか。キャリアを変えようってなると今の世の中勉強が必要じゃないですか。文系の人がエンジニアリングを覚えるのは大変。そこで専門学校に行ったりしますよね。専門学校行くよりファブアカデミーが絶対いいですよって言いたいです。習える内容が広くて濃い。値段的にもお得だと思います。

会社に入ると見えたレールに乗っかることになるのが普通です。でも、ファブアカデミーを受けることで、いろんな道が開けます。会社の中でも違う仕事ができたり、転職したり、もっと学びたくなったら大学に行ってもいいし。レールを外れる人もレールを突き進む人にも、どんな人でも役立つのがファブアカデミーだと思います。

 

– ありがとうございました。