移転。渋谷から神田錦町へ。

およそ1年ぶりのレポートを書いておりますが、この1年でのいちばん大きなイベントは、つい先日の「移転」です。

ファブラボ渋谷がオープンしたのは、2012年11月でした。シェアオフィスであるco-lab渋谷アトリエの「プラグイン機能」としてスタートしました。2011年に鎌倉とつくばがオープンしたばかりで、未だ国内では(ほぼ)知られていない時期に、「渋谷につくってみませんか?」という暖かい声を有志組織ファブラボジャパン(現ファブラボジャパンネットワーク)へいただきました。このお誘いをキッカケに、ファブラボジャパンの8人が集結してスタートしたのがファブラボ渋谷です。co-lab主宰の田中陽明さんによるファブラボ活動への応援でした。

シェアオフィスに入居しているクリエイターの方々のワークスペースとしての機能を持ちつつ、ファブラボネットワークのひとつとして外部にも開放するスタイルを持ちながら運用してきました。

この度、co-lab渋谷アトリエのクローズされる事になり、それと併せて、その機能を閉じる事になりました。この5年間、多くの方に足を運んでいただきました。ありがとうございます!

オープンしてしばらくの間は、3Dプリンタやレーザーカッターという言葉が馴染みの無いものだったため、それらに対しての興味をもつ利用者さんが多かった印象です。その後、ファブラボネットワークは拡大し、今では全国に18箇所以上のネットワークになりました。準備中のファブラボを含めれば、まだいくつもあるようです。またファブラボ以外のメイカースペースも年々増加し、デジタルファブリケーション(デジタルものづくり)は以前に比べて身近になりました。それを表すように、利用者像も変化しています。オープン当初は機材に触れることが目的という利用者が主でしたが、今ではつくるモノのゴールを明確に持ちながら、その過程でラボを利用する方がほとんどです。ラボのマネージャー役である私たちの役割も、機材の説明員からプロジェクトパートナーへと変化していきました。本来のファブラボの目指すところは後者だと考えているので、これはとても嬉しい変化でした。

転居について渋谷区内を探し続けましたが、再開発や2020年関連の影響で適切な転居先をみつけることができませんでした。そんな中いただいたご縁により、【千代田区神田錦町】に移ります。

新居での諸条件が整備しきれていないため未だ時期を明示できませんが、これまでと同じように「オープンラボ」を続けるよう計画しています。オープンラボの再開については、公開できるタイミングで改めてお知らせいたします。新居の周りは、新しい建物と昔からの建物が共存しています。この神田錦町にどのように(プラグイン機能として)混じわることができるのか、今から楽しみです。

転居に併せて、「ファブラボ渋谷」は休業します。いつか渋谷に戻れる事になれば再開したいと願っています。最後になりましたが、ファブラボ渋谷誕生のきっかけをつくってくれた春蒔プロジェクトの田中陽明代表とco-labに感謝申しあげます。また、このラボで出逢うことのできた多くの利用者やパートナーの方々へ感謝いたします。

サブトピックス:デジタル加工工房&Fab銀座店オープン

株式会社ロフトとファブラボ渋谷の協業によりつくられた「デジタル加工工房&Fab」。この6月にオープンした銀座ロフトにも誕生です。このお店には、ファブラボ渋谷の事業母体「デジタルファブリケーション協会」のスタッフが常駐しており、お客さまのチョイFabカスタマイズのお手伝いをしています。
現在、渋谷店、梅田店、銀座店の3店体制で運用しています。
http://andfab.jp

サブトピックス:カインズ広島LECT店 カインズ工房オープン

4月28日にオープンした「カインズ広島LECT店(http://lect.izumi.jp/cainz/)」に、デジタル工作に対応したカインズ工房がオープンしました。デジタル工作機が備わる工房は、これが8店舗目のようです。この店舗には、鶴ヶ島店(埼玉)につづき、ShopBotが導入されています。ファブラボ渋谷では、ShopBotの導入及び組立と、関係スタッフ向けのデジタルファブリケーショントレーニングを実施しています。
http://www.fablabshibuya.org/archives/5135

イベントのお知らせ

この夏、ファブラボ渋谷では2つの出張ワークショップを予定しています。こどもが主役のワークショップです!ぜひ親子でご参加ください。

最後になりましたが、各関連事業でのアルバイト求人をしています。ファブラボでの活動を軸にした事業展開に関心のある方からのご応募をお待ちしています。→詳細はこちら

(文:井上/梅澤)