こんにちは、ファブラボ世田谷の鐘居です。今回は2つ、ファブラボ世田谷で行った安全管理のイベント「Fab Safe Summit vol.1」と、小学生とエコ製品を試作したエコアイデアコンクールの報告を行いたいと思います。
「Fab Safe Summit:ものづくりの安全を考えよう」レポート
まずは「Fab Safe Summit vol.1」ですが、これは昨年の東京デザイナーズウィーク事故を受けて、ものづくりの安全を考えようと立ち上げたイベントです。ファブラボ渋谷との合同開催でファブラボ渋谷井上さんにファシリテーターなどをして頂きました。
DIYや個人によるものづくりが広がる中、レーザーカッターやハンダゴテなど気を抜くと危険な道具を日常的に扱い、さらにどんどんと新しいものを取り入れていくファブラボがものづくりにおけるリスク管理を考えるのはとても自然なことだと考えます。
当日はHappy Printers代表で防炎加工専門技術士の堀江 賢司さんに行って頂いたセミナーの後、全員参加の座談会を行いました。座談会ではメイカースペースのリスク管理用アセスメントシートなどを使い、終了時間が1時間以上伸びるほど沢山の議論が交わされました。
「Fab Safe Summit vol.2」を3月16日にIID 世田谷ものづくり学校で開催しますので、興味のある方は是非参加して下さい。また、「Fab Safe Summit」のfacebookグループもありますのでご興味ある方は参加の申請をお願いします。
エコアイディアコンクール
小学5,6年生の生徒達とエコ製品を作りました
世田谷区が実施している「環境エネルギー エコアイデアコンクール」で特選に選ばれた3つのエコ製品アイデアを、発案者の子供達と一緒にファブラボ世田谷で試作しました。従来このようなアイデアコンクールではアイデアが評価されて終わり、ないしはアイデアをどこかの企業が試作するという形になり、子供達はアイデア提出の段階までしか関わることができなかったと思います。今回、子供達は試作にも参加していますが、このようなことができるのはファブラボ等のメイカースペースあってのことではないでしょうか。
特選に選ばれたのは以下の3つ。
- ソーラー式ファン付き日傘:日傘に太陽電池とファンが付いていて日光を避けながら風を使用者に送る。
- 充電BICYCLE :自転車に搭載するスマートフォンホルダー。漕いで充電可能。危険なので走行中は蓋が閉まりスマートフォンの画面は見えなくなる。
- いつでもピカッと保護キャップ :ソーラ蓄電の可能なLEDライト付きヘルメット。
発案者の生徒と保護者の方に参加して頂き、ファブラボ世田谷でミーティングと試作を繰り返しました。子供達は、はじめて触る3Dプリンターやハンダゴテなどに興味津々。自分が紙に書いたアイデアが具現化するという体験はかなり新鮮なものだった様子で、各部部品が出来る度に満面の笑みを浮かべていました。
完成した試作品は最初に子供達が描いたアイデアイラストと共に、世田谷区役所及びIID 世田谷ものづくり学校で展示されました。