【from Dazaifu】FAB3D CONTEST

こんにちは。ファブラボ太宰府スタッフの衞藤です。先日行われたFAB 3D CONTESTに、ファブラボ太宰府からも3家族4名がエントリーしましたので、その様子をお伝えします。

コンテストのエントリーにあたって、課題発見からアイデア展開までのワークショップを実施しました。このワークショップに、塩塚さん・冨田さんのご家族が参加しました。二家族ともファブラボ太宰府の常連さんで、終始和やかな雰囲気で行われました。

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みんなで課題・問題・気づきを出し合い、解決策を展開していきます。
塩塚家は、「子供の歯磨きがいい加減問題」について。
冨田家は、「息子の卓球欲をどうするか」について。

それぞれワークショプのあとも家族会議をして、みんなでアイデアをだしていきます。
塩塚家は、「歯磨きしたくなる歯ブラシスタンドを作ろう」
冨田家は、「どこでも・だれでもできる指卓球を作ろう」

そしてもう1組、小・中学生の部でも平野さんご家族が兄弟でエントリーしました。お兄ちゃんは「スイカの維管束について」。弟くんは「虫の口について」。2人とも過去の自由研究で実際に研究テーマにしていたものです。平野さんご家族は、出張ワークショップがきっかけでファブラボ太宰府の存在を知り、その後夏休みの自由研究をするために、太宰府に通うようになりました。

2オープンラボの時間を利用して自由研究の表紙をつくっているところ

実際に制作していきます。まずはデータ作成。もちろんみなさんデータを作るのも初めてです。それぞれ講習会を受講し、モデリング。難しい所はスタッフがサポートします。

データができたら3Dプリンタで出力していきます。今回の一番の難所ともいえるのが3Dプリンタを自分で動かしてみること。3Dプリンタはどこから手をつけてよいかわからないとのことでした。

確かに、何がいるのか・素材は何か・どの位でできるのかというのが、実際に全部やってみないとわかり辛いです。見学に来られる人も3Dプリンタの食いつきはよいですが、実際に何をつくろう?となる人が多いようです。

受講後も、最初のうちは自分で動かせるのか不安なようでしたが、何回か出力するうちに徐々に慣れてきてスタッフに頼らず出力することができました。

その成果物がこちらになります。

3冨田家の「箱庭de指卓球」

一つ一つ出来ていくと、どんどん欲がでてきたようで色違いで沢山出力してました。

4塩塚家の「虫歯の歯ブラシスタンド」

歯ブラシのはまり具合を確認しながら、ぴったりの大きさになるようにデータを調整してました。

平野さんご家族は、「スイカの維管束」と「虫の口」をテーマにしました。最初に、家族みんなで3Dプリンタの勉強をします。とても楽しそうに勉強しているのが印象的でした。

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一番の難所はどうやってスキャンするかでした。

そこでファブラボ九大βより3Dスキャナsenseをお借りして、スキャンしてみることになりました。予めsenseは小さいものはスキャンできないことをお伝えしておりました。それでもやってみたいとのことだったので、1日かけて2人分をスキャンしました。

スキャンするときも、自分が回った方がよいのか、回転台をゆっくり回した方が良いのか、どうしてスキャンできないのか、失敗した理由を自分なりに考えてみてもう一度試してみる、というトライアンドエラーの連続でした。

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結果的には、実物そのものはスキャンが難しいので紙粘土で模型を作りスキャンするという方法に落ち着きました。

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スキャンが上手くいかなくても、根気強く頑張っていました。お母さんが一緒に励ましながらだったのがとても大きかったです。

スキャンしたあとは、meshmixerでデータを修正していきます。

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最初はスタッフの方でデータ修正する予定でしたが、お兄ちゃんが頑張ると意気込んでいたので、基本的な操作と使うアイコンを限定して教えてトライしました。

しかし、スキャンしたデータに穴が多く、埋める作業が上手く出来なかったり、スムージングが綺麗にできなかったりと、2時間位作業してましたが、思うようにできず悔しくて泣いてしまいました。お母さんとスタッフとで励ましながら、何とか頑張ってみるとまたやる気になってくれました。

その後も家でも作業してもらい、何とか完成できました。弟くんにはmeshmixerは少し難しいと判断したので、Sculptrisでカマキリの口をつくりました。Sculptrisは感覚的に操作することができるので、小学2年生でもデータをつくることができました。

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2人の頑張った作品がこちらです。

10お兄ちゃんの「スイカの維管束」

維管束は、スイカの中でどのように繋がっているのか、全体の形を確認するため3Dプリンタで維管束のモデルをつくりました。

11弟くんの「虫の口を3Dプリンタでつくろう!」

本で調べたり、実際に虫の口を見ながらSculptrisでデータを作り出力しました。

スイカの維管束をくり抜く練習を発砲スチロールでしたり、他の野菜や果物でもくり抜く練習をしてました。他にも、博物館などに行って維管束や虫の口・鯉の咽頭歯について誰か知っている人がいないか聞きに行ったりしていました。探求心の凄さに驚かされました。また、Meshmixerでわからない所をお父さんやお母さんがが調べて2人に教えていました。

全体を通して思ったのが、家族みんなで協力しあっているのがとても良かったこと。お母さんが出来ないことを、代わりに息子さんがデータを作ったり、お子さんが分からないことをお母さんが頑張って調べて教えたり。お互いが出来ない事を出来る誰かが協力するという、LEARN/MAKE/SHAREのサイクルが家族だから自然に出来きているのだなと思いました。

Fabbleにまとめるという点もとても良かったです。

実際にコンテストにエントリーした方々からも、「こんな面白いものつくっている人いるんだ!」と驚きの声や、「自分が書いたものが誰かの参考になったら嬉しい」という声を頂きました。

最初は、4人もエントリーするので色々と不安はありましたが、いざ実施してみるとこちらが想像していたこと以上の事をしてくれて、私たちも新たな発見や学ぶことが多く、とても実りのある1か月となりました。これを機に3Dプリンタをもっと使ってくれると嬉しいです。

そして今回エントリーして下さったご家族がまとめたfabbleのURLを掲載するので、ぜひご覧ください。

コメントなど書いて下さると嬉しいです。よろしくお願いします。