こんにちは。FabLab Sagaの陣内(ジンノウチ)です。個人事業主として、FabLab Sagaを運営しています。2014年7月5日にオープンして、もうすぐ1年になります。一人で細々とやっていますが、それでも、いろいろな所からユーザーがいらして、面白いプロジェクトを持ち込まれてきます。今回は、FabLab Sagaで行われたワークショップやユーザーの持込みプロジェクトを中心にいくつかご紹介します。
プレオープンイベント:FabLabを作ろう ペンキ塗り体験(2014/6/21)
FabLab Sagaの開設準備で、ラボの壁のペンキ塗り直しを試していた時、「ペンキ塗りの体験って、なかなかできない貴重な体験だよな。」と思い、この体験を将来のFabLabユーザーの皆さんとシェアしようと思い立って企画したイベントです。
どれだけ参加者が来てくれるか、わかりませんでしたがFacebookで告知したところ、佐賀大学の学生さん、翌年近くで開業された「ものづくりカフェこねくり家さんのスタッフ、大学時代の後輩、妹夫婦が手伝いに駆けつけてくれ、予定より早く仕上げることができました。ありがとうございました。
ユーザプロジェクト:英単語ブロック(英語教師)
高校で英語教師をされていた方が、退職後、佐賀大学の大学院で英語教育を学びなおす中でFabLabの存在を知り、「教育とFabLab」を研究テーマに選ばれました。そこで木のブロックに英単語をレーザー彫刻し、英作文の教材にしようというアイデアが生まれました。
全部で100個ほどの木のブロックの各面に英単語をレーザー彫刻されました。
ユーザプロジェクト:仏像彫刻(コンピュータ教室インストラクター)
佐賀から車で30分ほどのところにある福岡県大川市。木工・家具の町として有名です。その大川でコンピュータ教室のインストラクターをされている方が、地元の木工屋さんと家具の端材を活用したプロジェクトを始められました。
いろいろな仏像の写真を参考に、仏像をご自分でデザインし、濃淡をつけて、レーザーの3D彫刻モードでキーホルダーにされました。写真は切り分け前の状態です。家具屋さんの棚の片隅で、試験販売されているそうです。
ユーザプロジェクト:羽ばたき飛行機(個人)
羽ばたき飛行機の書籍をもとに、羽ばたき飛行機を作成されている個人の方が、レーザーカッターで政策の効率を上げたいと相談にみえました。これまで多数の羽ばたき飛行機を作成してきたが、すべて手作り。
パソコン操作はExcelくらいしかしたことないという方が、CorelDrawで図面作りに毎週通われ3か月ほどかけて図面を完成されました。そして、羽ばたき飛行機数十機分のバルサ材をカットされました。組立は持ち帰って行い完成品はバザーで子供達に格安で販売されるそうです。
さがキッズ・ワークショップ(NEL&M社)
佐賀で子供向けICT教育を専門にされているNEL&Mさんと共同で佐賀市立図書館にて出張ワークショップを行いました。
レーザーカットのペーパークラフト作り、3Dプリンタ実演、iPadアプリを使った絵本作り、電子工作ブロックlittleBitsを使ったワークショップなど多彩なメニューを用意し、100名を超える親子連れでにぎわいました。
ペーパークラフトの自動車にlittleBitsのLEDライト、振動モーターをつけて、組み合わせて遊ぶなど、主催側も想像していなかった遊び方を子供達がみつけだし、こちらが勉強させられました。
町工場との連携(フラターテック社)
FabLabがつなぐ縁で、久留米市で町工場フラターテック社を営む池上さんと知り合いました。見学に伺うと旋盤やNC加工機がたくさん。ものづくり談義に花が咲きました。
FabLab Sagaにはデジタル工作機械はあるものの、金属加工はお手上げでした。中には金属加工できないかとご相談にみえるユーザさんもいらっしゃいますが、泣く泣くお断りしていました。しかし、これからは違います。FabLab Sagaで設計・試作をして、最終製品の金属加工を町工場にお願いにいくという流れを作っていきたいと思っています。
左:フラターテック 池上さん、 右:FabLab Saga 陣内
FabLab Sagaは、ユーザの皆様や、いっしょに何かやろうとおっしゃっていただける皆様に支えられ、やってまいりました。誠にありがとうございます。FabLab Sagaは、これからも個人のものづくりをサポートしてまいりますので、応援よろしくお願いいたします。