世界のファブラボ(5) バルセロナ、そして教育

スペイン・バルセロナには、建築とコンピュテーショナル・デザインを学ぶ世界でも屈指の尖鋭的な大学院 “IAAC” (http://www.iaac.net/)があり、かなり古くからMIT FabLabと連動した活動を行っています。
最近になって”D-Hub”ができ、その活動はさらに広がりを見せているようです。秀逸なレポートがこちらに。
http://www.cbc-net.com/topic/2010/10/fabrication-laboratory-dhub-barcelona/

そしてD-Hubでつくられた素晴らしいビデオはこちらに。

FULL PRINTED from nueve ojos on Vimeo.

興味深いと思うのは、iAACでは、市販の3次元工作機やカッティングマシンで自在にものをつくるだけにとどまらず、「ものをつくる機械をつくる」(Designing- Design Machines)」というメタクリエイションに取り組んでいることです。

実は同じ内容がマサチューセッツ工科大学のニール・ガーシェンフェルドの講義でも扱われています。初学者は「(ほぼ)なんでもつくる方法」(How to Make Almost Anything)という授業をとりますが、それをクリアした後には、「(ほぼ)なんでもつくるための、なにかをつくる方法」(How to Make Something That Makes Almost Anything)」という、ツールやマシンそのものを自ら設計してつくるためのカリキュラムが用意されています。

メタクリエイションといえば、これまではソフトウェアとしての「デザイン・ツール」の開発研究が主流でした(あるいはウェブ上の「プラットフォーム」なども含めていいかもしれません)。ハードウェアとしての「デザイン・マシン」への取り組みは、まさにこれからの新しい領域であるといえます。2次元のプリンタは、インクジェット方式とレーザー方式の2つに収束しましたが、3次元プリンタは、材料・方式・スケール・加工・組立・分解まで、ほぼ無限ともいえる組み合わせがあり、オリジナルなものがたくさん生まれてくることが予想されるのです。場面に応じて使い分ける必要もあることから、「デザイン・マシン」のカンブリア紀のような時代がやってくるかもしれません。

こうしたワークショップや講義は、日本でも来年度以降本格的に始める予定です(田中浩也)。
「つくる」ことが増殖する未来へ向けて。

3件のコメント
  1. FabLabJapan.org より:

    Update! : 世界のファブラボ(5) バルセロナ、そして教育 http://bit.ly/9lAptR #fablab

  2. tag_fablab より:

    Update! : 世界のファブラボ(5) バルセロナ、そして教育 http://bit.ly/9lAptR #fablab: Update! : 世界のファブラボ(5) バルセロナ、そして教育 http://bit.ly/9lhttp://bit.ly/cqiqiv

  3. FabLab展 @バルセロナの記事をFabLab Japanがもうちょっと掘り下げて取り上げてくれていますね。ありがとうございます http://is.gd/gBNdO