ファブラボ浜松です!今回は、「Independent FabLab」についてご紹介したいと思います。
世界のFabLabはますます増加していますが、様々な運営形態が存在します。例えば大学やサイエンスセンターなどの施設がラボを運営するスタイル。または、小・中・高校などの中にSTEM教育の一環として設置されるケース。自治体・地方行政が街の活性化などを目的に設置するケース。企業が設置するケース。
様々な形態が考えられますが、その中でも個人、もしくは有志が集まってFabLabを設置するケースがあります。そんなラボのことを独立採算で経営するFabLabという意味で「Independent FabLab」と呼ぶことがあります。
FabLab浜松も運営には助成金などは入れずに運営しています。もちろん大変なこともたくさんありますが、メリットもあります。今回はその点に触れてみたいと思います。
デメリット:
- いつも予算のことが問題になる
- お金がないとボランティアベースになり、「ユーザー」が「ボランティア」にならざるをえない
- 続けることの難しさに直面する(必ずしも続けることは目的ではないですが…)
メリット:
- 助成金などを入れる対価となる仕事が発生しないため、自由に活動できる
- 行政などへの書類を書く仕事がない
- ラボに個性が現れ、味が出る
ファブラボに限らず、助成金などを入れることで生じる書類などの仕事が重くのしかかり、本来力を入れたいことに集中できないなどという話を聞くことが多いです。この点はIndependentの強みになるのではないでしょうか?
お金の問題については、いつも議論になりますが、海外のラボ含め相談すると良く聞く話を紹介したいと思います。
- 運営とイベントの予算はしっかり分け、運営(家賃、人件費、光熱費などの固定費)は自前で捻出する
- イベントの予算は、その都度スポンサーや活用できる助成金を探す
- 助成金の要件にわざわざ合わせて、したくない企画はしない
このあたりの議論は、FabLabよりも世界中のHackerSpaceコミュニティの方が盛んに議論されているかもしれません。
日本での例をいくつか挙げると、大分、佐賀、浜松、仙台のファブラボは、1人、もしくは2人が運営責任者となって運営しています。海外ではファブラボ台北がIndependent FabLabです。是非、国内外のIndependent FabLabを回り、話を聞いてみてください!そして、火がついた人は世界会議に参加しIndependent FabLabへの一歩を踏み出してみてください!!
最後に一言。
Independent FabLabの道はとても険しいです!!
しかし、その分面白いこともたくさんあります!!!