Fab Researchに「宮城教育大学 門田和雄研究室」が加わりました。門田和雄先生は、初期からFabLab Japanに参加し、2012年にニュージーランドで開催された「FAB8」以降、4年連続で世界ファブラボ代表者会議に参加している数少ない日本人です。ファブラボ関内の立ち上げメンバーであり、ディレクターも務めました。
2年前、教員として勤務していた東京工業大学附属科学技術高校から宮城教育大学に異動となり、活動の拠点を仙台に移して活動されています。仙台、鎌倉、関内、そして台湾など、国内外のファブラボと活発に交流され、ものづくり活動や講演会など、さまざまな取り組みを行われています。
2016年3月国立台湾師範大学附属高級中学自造実験室のオープニングにて(記事リンク)
昨年8月にマサチューセッツ工科大学で開催された「FAB11」においてリサーチペーパーの発表、12月に横浜で開催されたファブと教育の国際会議「FabLearn」では技術教育のセッションでの事例紹介とチェア、今年3月に開催されたデジタルファブリケーションの国際会議「ICDF2016」でも論文発表とチェアを務められました。昨年10月には、これまでのファブラボ活動をまとめた「門田先生の3Dプリンタ入門(講談社ブルーバックス)」を上梓されています。
2015年8月ボストンで開催されたFAB11にて
以下、門田先生からのコメントです。
皆さま、こんにちは。宮城教育大学の門田です。新年度より宮城教育大学の技術教育専攻にある研究室において、デジタルファブリケーションの教育であるFabLearnをキーワードとして、つくりながら学ぶSTEM教育の文脈で、3Dプリンタをはじめとするデジタル工作機械の活用や開発、機械工学やロボット工学をベースとした教材開発などを行っていきたいと考えています。
教育学部の中等教育教員養成課程技術教育専攻と初等教育課程情報・ものづくりコースの4年生4名の小さな研究室ですが、これまでの活動を踏まえてさまざまな実践と研究に取り組んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
なお、私はデジタルファブリケーションやロボットと並んで、ねじについても興味があり、現在、「モノタロウ ねじの基礎講座」で記事を連載させていただいております。
研究室にある3Dプリンタやロボット、ねじ