ファブラボの名称を利用するための条件

原文URL:http://wiki.fablab.is/wiki/ConditionsForFabLabLabel

以下の内容は、フランスのファブラボがコミュニティがスタートするにあたって、ファブラボという名称を利用するための条件をまとめたものです。これはドラフトで、2011年4月15日、MIT Center for Bits and Atomsのマネージャー、Sherry Lassiterとのやりとりによるものです。

次に述べる特徴を満たすことで、「Fab Lab」と呼ぶ活動として、資金調達や促進運動、広報活動のために公式ロゴを使用することが可能になります。以下の取り組みを遂行することが必須条件となります。

  • FabLabの理念として「一般市民の利用が可能であるということ(パブリック・アクセス)」が最も重要で必要不可欠な要素です。FabLabは個人的な創作・発明のために工作機械を開放し公共化しようと取り組んでいます。ですから、FabLabは少なくとも1週間に1回は無料、またはお金ではないやり取りや交換条件・交渉の下で、市民に利用を公開する必要があります。
  • FabLabは「Fab Lab憲章」(http://fab.cba.mit.edu/about/charter/)を、ウェブサイトと、ラボに掲示し、目に触れる状態にしておく必要があります。
  • 全てのFabLabは共通の標準機材を備えている必要があります。最低限取り揃える必要のある機材や道具は以下を参照してください。(http://fab.cba.mit.edu/about/fab/inv.html)また、オープンソースのソフトウェアや無料ソフトのリストは、以下のファブアカデミーの講座ホームページを参照して下さい。(http://academy.cba.mit.edu/classes/)。このように機材を共通化することで、世界中すべてのFabLabが知識やデザインを共有し、国境を越えて協力し合うことを目的としています。
  • 国際規模のFabLabネットワークに参加する必要があります。独立して活動することはできません。FabLabはテレビ会議や年一回開催される世界FabLab会議、他国のFabLabと共同でワークショップや、課題・プロジェクトに取り組む活動を通して、グローバルで、知識の共有が可能な世界的なコミュニティーになろうとしています。また、ファブアカデミーへの参加によってもグローバルなネットワークに参加することが出来ます。

[注記]

    • コンパチビリティー:互換性:
      例えばボストンのFabLabで作ったモノのファイルと説明文書を他のFabLabに送ったとすると、そのFabLabでも同様に、そのモノを作れるようになっていなければなりません。ガーナ、南アフリカ、アムステルダムやボストン、世界中のどのFabLabでも同様の作業ができる必要があるのです。本質的には、ものづくりの過程や体系を共有するということが、最も大切なことです。
    • プロトタイプのための設備があればFabLabであるという訳ではありません。3DプリンターがあるからFabLabということではないのです。(最近、安価で丈夫、かつ高精度の中国製3Dプリンターをファブラボ標準機器のリストに追加しました。多くのFabLabが3Dプリンターを必要としていますが、現在の3Dプリンターは極めて問題含みです)
    • 大切なのは、ものづくりの過程や情報が国境を越えて共有されることであり、ブランドではありません。2D/3Dデザイン用のレーザーカッター、キャスティング用の鋳型・電子回路を製作するための高精度ミリングマシン、フレキシブル電子回路の製作のためのビニール(ペーパー)カッター、回路のプロトタイピングやマイクロコントローラーのプログラミングのための電子工作セット(エレクトロニクス・ワークベンチ)、そして家具や建築、FabFi(http://fabfi.fablab.af/)のような立体を工作するための木材用ルーターマシンの5つは、インフラとしてのFabLabにあって望ましい設備でしょう。
    • 電子回路製作入門キットであるArduino kits, Scratch kits, Pico Crickets, Mindstormsなどは電子工学を学び始めた人や、開発のためのプラットフォームとして回路を使用したい人には役立つでしょう。しかし、高速で低価格のマイクロコントローラー(Atmel AVRs)や回路基盤の実装部品の製作、回路のプログラミングをFabLabで行なうことができれば、ほぼ全てのものを1から作り上げることが可能になり、あなた自身の開発にも繋がります。結果的に、キットに頼るよりも多くを得ることができますし、FabLabはこういった姿勢をより大切にしたいと考えています。

翻訳:本島ゆか(FabLab鎌倉インターン)、修正:田中浩也(FabLab Japan Founder)
初稿:2011年7月2日

Translated By Yuka Motoshima (FabLab Kamakura Intern), Revised by Hiroya Tanaka (FabLab Japan Founder)
2011 July 2nd