教育学部内として国内初のラボ
FabLab長野は,信州大学教育学部内にβとして立ち上げ,1年半の試し運営を経て,2017年11月に正式なラボとしてオープンしました。オープンイベントでは,多くの皆様にお集まりいただき,盛り上がりました。
大学内ラボの中でも,教員養成課程学部として国内初となりました。ラボの運営は学生スタッフが中心となり,教育・研究と共に社会貢献として,各種ワークショップから産学官連携まで幅広く取り組んでいますが,今回はその中でも教育・研究についてお伝えいたします。
学生らの教育・研究
FabLab長野が大学内のラボということもあり,学生らの活用が中心となっています。授業でも活用されています。一例として,小学校の教員免許科目「ものづくりの入門」では,様々な専攻の学生がデジタルファブリケーションの基礎を学び,教材制作や自分の問題解決などに取り組んでいます。Fab Academy同様に,最終課題発表会は大変盛り上がります。
学生らの研究からも様々なプロダクトが生まれています。コンテストに入賞する学生も出てきました。また,中には販売までたどり着いたデバイスも生まれてきました。現在も新しいデバイス等の開発が進んでいます。
中学校・高校との連携
FabLab長野では,市内の中学校や高校とも連携し,中高生がラボに来て学生らと一緒に様々な制作に取り組んでいます。市内の工業高校からは,毎週3年生数名がラボに来て学生スタッフの指導を受け,課題研究に取り組みました。その中から,盲学校の生徒さんの教材にと,JR東日本の協力も得て長野駅のジオラマを高校生とラボの学生スタッフが連携して制作した様子が大きく取り上げられました。
次回は,企業や行政との連携,国際的な連携などについてもお伝えしたいと思います。機会ありましたら,ぜひ当ラボをご訪問ください。学生スタッフ一同お待ちしております。