こんにちは、ファブラボ浜松テイクスペースの竹村です!前回9月の投稿から3ヶ月が経ち、浜松は実りの秋を終えて静かな年末を迎えようとしています。この3ヶ月での浜松でのイベント、そしてメンバーの方の個人プロジェクトについてご紹介します。
地元小学校でのクラブ活動
ファブラボ浜松ではここ3年間、継続して町内の小学校である西都台小学校でクラブ活動を担当してきました。毎年3Dプリンタ、カッティングプロッタなどを持ち込み、「Fabツール」を使って未来を想像してもらおうという講座を行っております。今年も2回のクラブ活動を既に終えました。
このクラブ活動はメンバーのボランティアとして実施しています。もちろん、ファブラボ浜松のメンバーだけで実施することは不可能であり、多くのご協力、ご後援をいただきながら続けております。
例えば、地元の企業であるローランドD.G.様から同社の3Dプリンタである「ARM−20」、及び切削機「SRM−20」をお借りして子供達に実物をみてもらいます。また、ベルギーに本社を置くMaterialise様からは、様々な素材で3Dプリントした貴重なサンプルをお借りして児童に触れてもらっています。その他にもNPO法人N-Pocket様よりiPadなどICT機材をお借りしたり、静岡大学浜松Rain房様から材料費の補助をして頂いたりもしております。
毎年児童だけでなく担当の先生にも興味を持っていただき、地域で活動する喜びを感じています。最近では、講座を行ったメンバーが道で出会う小学生に「3Dプリンタの人だー」と声をかけられることもあり、その都度ローカルでのファブラボの意味を考えさせられます。
メンバーのプロジェクトの発信
次に、ファブラボ浜松に来てくれる方のプロジェクトの一つをご紹介します。奇楽堂さんはここ3ヶ月で来てくれるようになった新メンバーの一人ですが、これまで3Dプリントサービスを利用して様々な楽器を作ってこられました。3Dプリントサービスは非常に出力物が綺麗で、とても完成度の高い作品を作られていますが、費用が高いのがネックでした。そこで考えたのがプラスチックを溶かしながら積層していく低価格の3Dプリンタで出力できないかと言うことでした。そんな悩みから始めたのが「ファブラボで出力可能な電子楽器」というコンセプトです。これまで作って来たMagic Fluteのデータを改良し、FabLabの標準機材である低価格なFDM式の3Dプリンタ、及びレーザーカッターを使って制作出来る新たなMagic Fluteを開発しています。
GUGEN2015 出展作品ページ
Fabble Magic Flute Proto10制作方法解説記事
より多くの人に楽器作りを楽しんでもらい、演奏まで楽しんでもらいたい。そんな奇楽堂さんの思いが、「データを介してプロダクトを展開する」というFabLabネットワークの得意とする思想と結びついた素敵なプロジェクトです。
制作方法は作り方共有サイトFabbleに順次公開されていきます。アップされたデータを使ってまずは作ってみて、その後自分のオリジナル楽器に挑戦して見てください!
寒い冬はファブにもってこいです!!是非、熱い冬になるよう、個人プロジェクトを初めてみてください!