はじめまして、ファブラボ山口インストラクターの田吹です。ファブラボ山口は、ファブラボ鎌倉のみなさんのサポートにより、2015年2月・3月に「期間限定ファブラボ山口」としてスタートしました。その後、ユーザーのみなさんと一緒に旧薬局の建物をリノベーションして、6月より「FabLab Yamaguchi β」として再オープン。3ヶ月の準備期間を経て、2015年9月20日に正式オープンいたしました。現在、山口市の委託を受け株式会社アワセルブス(http://ourselves.jp)が運営しています。
山口市は伝統工芸の大内塗、瑠璃光寺五重塔や雪舟庭などの歴史的文化財がある一方で、メディアアートセンター、山口情報芸術センター[YCAM]があるという新旧混在の「文化のまち」です。また、10年前の合併によって、島根県との県境の中山間地域から港町を含むとっても広いまちになりました。そんな「異種混淆」の地にあるファブラボ山口は「自分たちに必要なものを、自分たちで考え、自分たちでつくることのできる人材の育成」をミッションとして日々活動を続けています。
(1)オープンラボ
ファブラボ山口は週3回のオープンラボをおこなっています。オープンラボでは、機材講習会を受講された方であれば自由に機材を使うことができます。ふだんからお仕事でものづくりをされている方、プロダクトデザインや服飾を学ばれている学生さん、主婦の方、近所の小学生など幅広い職業・年齢層の方が利用されています。
先日のYamaguchi Mini Maker Faireでは、ユーザーさんが制作された作品を出展しました。
(2)ワークショップ
また、ラボをより多くの方に知っていただくために、山口市内のイベントと連動したワークショップもおこなっています。小学生の職場体験としてオリジナルデザインのステッカーを作ったり、山口県立美術館の「世界の大恐竜展」と連動して、レーザーカッターで恐竜のイラストを彫刻したキーホルダーを作りました。
特に盛り上がったのが、Yamaguchi Mini Maker Faireの「技術力の低い人限定ロボコンMini in 山口(通称:ミニヘボコン)」と連動した「ヘボコンワークショップ」です。「技術力の低い人」という冠はいかにもファブラボと縁遠そうな気もします。しかし「ヘボコン」のような体験こそ、ものづくりの醍醐味をシンプルに味わうことができるのかもしれません。出来上がったロボットはどんなにヘボくても、自分の作ったものはやっぱり愛着がある。そして、自分たちで手を動かせばどんなものだって作れる。そういったマインドを誰もが持てる場所として、ファブラボ山口は活動していきたいと再認識しました。
(3)これからのファブラボ山口
10月以降はオープンラボに加え、メンバーそれぞれの持つプロジェクトベースでの活動を考えています。田吹は山口市の地域課題解決のためのプロジェクト(主に農業分野)や出張ラボラトリーを、粟屋はジャンルを問わず、ファン活動をもっと楽しむためのものづくり「オタファブ」プロジェクトをすすめてまいります。ユーザーさんからもおもしろいプロジェクトが出てきそうな予感がして、わくわくしています。
歩きはじめたばかりのファブラボ山口を、どうぞよろしくお願いいたします!
FabLab Yamaguchi
山口県山口市米屋町2-4(旧吉田太陽堂薬局)
ウェブサイト:http://fablabyamaguchi.com
facebook:https://facebook.com/fablabyamaguchi/