FAN2初日の午後、切削加工機で電子基板を作るワークショップが行われました。講師の竹村さん(ファブラボ浜松)、参加者の陣内さん(ファブラボ佐賀)の双方の視点から、レポートをお届けします。
ワークショップ講師によるレポート
竹村真人(FabLab Hamamatsu)
FabAcademyで行われている基板製作の講座を、ローランドDGの新機種「SRM-20」を使って行いました。
デモとして作成したのは、FAN2の為に作ったFAN2バッヂです。台北の位置にLEDを置いて光るのですが、「なんで台南はないのか!?」とお怒りの言葉を数多く頂きました。。。
手順1:EAGLEでの基板設計
手順2:基板切削に使うデータのPNG出力
手順3:FabModuleでの制御コード生成方法とパラメータの調整
手順4:ワークの固定方法
手順5:SRM-20付属の制御ソフト「V-PANEL」を使って加工スタートとビットの交換
※ワンポイント
SRM-20は、前モデルのMDX-20よりもZ軸の下側リミットが高めに設計されています。なので、Fab Inventoryにある1/64、1/32の両エンドミルの長さではベッドまで届かない。このため今回はテーブルの上に20mmのMDF板を固定してかさ上げを勧めました。
本来は、V-panelを介す事なくSRM-20を制御出来るはずなのですが、この点がまだ実現しておりませんでした。この点が解消すれば、さらにSRM-20へのアクセスが楽になるはずです。
参加して下さったのは、中国、台湾、日本の計6名でした。
ワークショップ参加者によるレポート
陣内和宏(FabLab Saga)
午後のワークショップでまず参加したのは、FabLab Sagaでもチャレンジしたいと思ってた、電子工作基板のCNCにより切削加工。講師はファブラボ浜松の竹村さん。
今回作るのは、この台湾の形をした基板でLEDチカチカさせるものです。
まずはEAGLEという回路設計ソフトを起動します。
回路図は、こんな単純なものです。
これを、実際に基板にするパターン図に変換します。
基板にするのは、この紙フェノール製の素材。
そして、ここが今回のミソで、Fab Module使ってRorand mill用のコードに変換します。
このデータで、Roland SRM-20で実際に加工したものがコチラ。
帰ってから是非佐賀でもやりたいと思います。竹村さん、ありがとうございました。