FabLabKamakuraリニューアルの一環として、古民家再生に携わるO設計事務所の大沢匠さんに講師をつとめてもらい、蔵の外壁を柿渋で塗るワークショップを行いました。柿渋とは柿から抽出した液体で、古くから紙染め、酒袋染め、木材の耐久性や防水性向上のために使われてきた日本古来の伝統的な自然塗料のひとつ。柿渋に含まれるタンニンは、水に溶けずに強い皮膜を貼る性質、たんぱく質と結合して沈殿させるという性質を先達がうまく利用してきたものです。内装などではそのまま塗る事もありますが、外壁に使用する場合は、弁柄や松煙などの顔料と混ぜて塗る事が多いです。落ち着きのある色になることから「古色塗り」とも呼ばれています。
Update! : 第1回 匠技ワークショップ【塗料編:柿渋】 http://t.co/xPXdx53