普段閉めている正面の扉を全開にすると、街と蔵との関係性がガラリと変わります。道路からセットバックしているスペースが蔵と街をつなげる縁側のような空間になるのです。ちょっとした高低差によって空間が仕切られながらも、お互いの活動を感じ取る事ができます。来場者の方とお話していると、何やら中に人がいるから入ってきたとか、ずっと閉じていた扉が開いていたので入ってきた地元の方など来場の理由はさまざまです。インターンの学生も、各メンバーの説明を聞きながら自分なりに工夫して来場者に一生懸命説明している姿が、だんだんと板についてきています。「うまく説明できなかったなぁ」というのを繰り返して、少しずつコツを掴んでいるみたいです。こればっかりは、実践していくしかないですからね。
そして、ここ鎌倉は手作りや手の感覚を大切にする「ものづくり」のエリアだけに、3次元プリンタやカッティングマシンなどのデジタルファブリケーションがどのような受け止め方をされるのか、実は少し不安でした。FabLabは、「つくる」人を増やしていくということに特化している活動なので、もちろん手の感覚も大切にしていきたいと考えています。そうしなければ、活動自体が表層的なものになってしまい本当の意味で厚みを得ることができないとも感じています。テクニックというのは身体知であり、テクノロジーというのは身体の外にある技術だと、先日田中先生がお話されていたので「まさにそうです!なるほど!」となっていました。この二つの技術の融合を上手く納得してもらう好例として、蔵には田中先生が作成された椅子が置いてあります。この椅子は組み木の構造で出来ており釘を一切使用していません。そして、この120年前の酒蔵は組み木の宝庫でもあります。こうした温故知新の「ものづくり」が新しい可能性を秘めていると説明すると老若男女問わず、みなさん共感してくれます。
開け放たれた蔵が人と人を結ぶ街の縁側になっているように、FabLabKamakuraも先達の知恵と現在の技術を結ぶ縁側のような場所になれたら最高ですね。
(youka)
FabLab Japanの鎌倉の蔵、素敵な空間! RT @FabLabJapan Update! : 5月1日―蔵開き、GW期間限定 : Fab Workshop http://bit.ly/iNYIib
RT @takashiiba: FabLab Japanの鎌倉の蔵、素敵な空間! RT @FabLabJapan Update! : 5月1日―蔵開き、GW期間限定 : Fab Workshop http://bit.ly/iNYIib