【from FJN】FJNメンバー、最近は何をしているの? (2022.10) [前編]

2020年の本格的なコロナ渦以降、各地のファブラボも大々的にオープンな形でのラボの活動が難しい状況が続き、FabLab Japan Network (FJN) のブログもなかなか各地のファブラボの活動の様子を紹介する機会が減っていました。しかし、今年に入り徐々に各地のファブラボもかつてのような活動を再開し始めています。

そうした中、FJN参加メンバーで最近どのような活動を行っているかの近況報告やラボ活動の運営者ならではの悩みや情報交換などを行う場が今年に入って行われるようになりました。今回は直近の10月に行われたオンラインでのお話合いの場をご紹介します。

  • ファブラボの運営者の人たちは普段何のしごとをしているの?
  • 今ファブラボで何の活動しているの?

そんなことが垣間見れる内容になっています。

長野のミュージアム施設で企画展

まず、トップバッターは東京都心部に拠点を構えるファブラボ神田錦町より梅澤さん、井上さん、高田さん。運営母体であるデジタルファブリケーション協会では、ファブラボの運営実績をもとに、ものづくり施設の運営委託や、各施設やイベントなどでの展示やワークショップなどのお仕事をされています。

最近は長野県佐久市にある佐久市子ども未来館で開催された2022年夏の企画展「デジファブパーク」の展示がちょうど終わったばかりの一息ついたタイミングでした。

3Dプリンターでつくった「39ブロック」や、大型の子供向け展示遊具「デジファブの森を探検」の作品をつくりつつ、複数台のマシン操作や遠隔制御など、この企画の機会に新しい試みも行い知見も増えたとのこと。実際の制作風景は上記ウェブサイトに掲載されています。

スケートボードをつくる!授業

つづいては、ファブラボ仙台よりマスターの小野寺さんと大網さん。ファブラボでの活動のほか、夏の『Sendai Micro Maker Faire 2022』や秋のMake Faire Tokyo など、外部のイベントにも顔をだしたり、最近ではデジタルファブリケーションの知見を見込まれて、大学で授業を受け持つようになり、最近は宮城県外に出ることが多いとか。

 

 

ユニークな授業だと、スケートボードをつくる授業も!単なるスケートボードづくりだけでなく、つくることを通して、その背景にあるスケボーが生み出す文化を考えられるような内容になっているそう。

KUA BLOGより
※過年度ですが授業イメージ

他の大学では、肉をテーマに、肉を育てる食べる以外の「つくる」部分に焦点を当て「肉の未来」を話す授業も行ったそうです。工学部・建築学部など一見テーマの肉とは関係なさそうな学生が集まり、それぞれの分野ならではの視点から、例えば猪・熊などをハンティングして食べるといった、肉を「つくる」ことへのいろいろな話題が出てきたそうです。

(番外編)最近気になるガジェット、ネタ元…

ファブラボ神田錦町の井上さん

 

ちなみに、つくることが大好きなFJNメンバーが集まると、自然とギークなトークも生まれてくるもの。少し話題に上がった話を共有します。

FJNきっての職人肌でもあるファブラボ神田錦町の井上さん、最近はANYCUBICの3Dプリンターや、クリッパー、モニター付きのRasberryPiなど気になるものがいろいろあるそうです。最近のお気に入りネタ元は海外の「CNC Kitchen」だとか。

その話を受けて、ファブラボ仙台の大網さんからも、「海外に比べると日本でおもしろそうなデジタルファブリケーションのネタ元は少ないけれど、最近は少しずつおもしろい人も出てくるようになったよ」とのことでした。

(後半へ続く)

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