【from Setagaya】身近なご近所ファブラボとして

ファブラボ世田谷は2016年に正式オープン、2019年11月で3周年を迎えようとしています。

ラボが入居しているIID 世田谷ものづくり学校は廃校をリノベーションした複合施設。“ものづくり”に関わるあらゆるジャンルの事業者が集まるシェアオフィスとして活用されています。2018年度上半期放送の NHK 連続テレビ小説 『半分、青い。』のロケ地になったこともあり、テレビでご覧になった方も多いかもしれませんね。

このような立地もあり、普段からデザイナーやクリエイターといった様々なバックグラウンドを持った幅広い年齢の方々にご利用いただいています。

おかげさまで現在の会員数は1,500名を超え、日々新たな利用者も増えています。

ファブラボ世田谷ではこうした環境を生かして、初めての方にも親しみやすいファブラボを目指し日々運営しています。そんな私達の活動をいくつかご紹介します。

1)リペアラボ

壊れて動かなくなってしまった家電などを「ご自身で」修理するワークショップです。参加者自身で直す作業をすることで、参加者同士直し方を学んで行こう、機械の仕組みを学んで行こう、という趣旨で活動しています。

修理に必要なものの作成には、3Dプリンタやレーザーカッターを無料で利用でき、自分たちでは分からないことはアドバイザーの IGZY(いぐじい)がサポートします。

このリペアラボの活動は、先日イギリスの公共放送局 BBCより取材を受け放映されました。

『日本に広がる「リペアカフェ」、電子機器の修理を自分の手で』
日本では電気・電子機器を捨てる前に、自分の手で修理しようという動きが広まっている。
リペアカフェではたった数時間で、携帯電話や充電器、ラジオが修理され、電子ごみ(Eウェイスト)になるのを免れている。
国連の調査によると、日本のEウェイスト排出量はアジアで2番目。2016年には2.1トンに上った。

https://www.bbc.com/japanese/49274356

 

2)グローバルキッズ ワークショップ

ラテンアメリカをベースに活動しているFablat kidsネットワークや、国内のファブラボやメイカースペースをリモートで繋ぎ、子ども向けにデジタルファブリケーションを使ったワークショップを行なっています。

<今まで活動したイベント>

  • 5月5日 こいのぼりを作ろう! Global Kids Day
  • 7月7日 LEDで七夕の光る星を作ろう! Star Festival

準備段階では、各拠点同士でファシリテーター同士がアイデアを出し合います。土地柄・お国柄を垣間見ることができるのは、こうしたネットワークならでは!とても刺激的です。ワークショップ当日は各拠点とリモートで繋ぎ、できた作品をお披露目します。

時差があったり回線がうまく繋がらないトラブルもありますが、データをクラウド上で共有し、子ども達が自由に作りあげていく姿はクリエイティブで、大人も子どももわくわくします。

グローバルキッズのワークショップは今後も続けていきますので、どうぞご期待ください。

3)2019年11月8日(金) 3周年イベント開催!

いよいよ11月には、ファブラボ世田谷正式オープン3周年を迎えます。11月8日(金)には3周年イベントを予定しています。

都内のファブラボ運営者と座談会

メイカーズムーブメント、3Dプリンターブームなど、いわゆる「バブル」が去った2019年現在、FabLabの運営当事者はどんなことを考えているのでしょうか?

普段は聞けないFabLab運営の裏話や、各ラボの今後の展望などについてを語り合う、リアルな座談会です。

都内のファブラボでは「都内ご近所ファブラボ」という、ゆるいネットワークをつくり月一ペースでミーティングを行なっています。都内のファブラボは運営者もラボも個性豊か!いつもネタが尽きることのない運営者たちのリアルな声を楽しんでいただき、ファブラボやものづくりのこれからを考えていくイベントにできればと思っています。

当日は、ファブラボ世田谷ユーザーのご紹介や、世田谷ものづくり学校のスペースを利用して、飲食しながらの交流会も予定しています。ものづくりのネットワークを広げていただくきっかけとして、ご活用いただけると幸いです。皆さまのご参加を心よりお待ちしています!!

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