【from Hamamatsu】細く長く。TAKE-SPACEなりの運営方針

 

こんにちは、ファブラボ浜松テイクスペースです。今回はファブラボの運営方法について書きたいと思います。

立ち上げるとか、新しい取り組みなどが好きな人が集まりやすいファブラボですが、そこで問題になるのが運営だと思います。運営者の中では「Fab施設の単独経営は限りなく難しい」という認識が一般的だと思います。その中でも国内・国外含めどのように運営していくかという議論は常にされています。学校、組織、公共施設に付帯するファブラボは予算などを持ちますが、特に「independent FabLab」と呼ばれる有志が立ち上げるファブラボの場合には運営が負担になる場合があります。

現在テイクスペースでは、メンバーになってくれた方が利用しやすい環境を整備することを第一に、無理せず楽しく続けていくという方針で運営をしています。

参考にならないと思いますがその背景と実情をご紹介します。

・コストを下げる

まず、1番気にしているのは固定費を抑えること。ありがたいことに、家賃、電気代、ネット代は大家さんの好意で現在は支払っていません。もっと市街地に近いところでテナント借りてユーザー数増やす努力しないの?という意見もいただくのですが、残念ながら我々にそんな経営手腕はないことがはっきりしています。運営が目的になってしまうと辛いので、ここ数年は特にお金がないなりに続ける道を模索してきました。

・設備の購入、管理

中国から直輸入で色々と失敗しながら揃えました。安物買いの銭失いとはまさに我々のことかもしれない。。。それでも、この経験からいくつかの会社から大型CNC、レーザーカッターの輸入代行というお仕事をもらうことにもなり、こういった小さなナリワイをする楽しさも見つけることができました。ただ、設備が壊れた際のメンテナンスは運営者の負担になるので辛いところではあります。3Dプリンタなどのモデルチェンジが早く、交換部品が提供が終了してしまうことも問題になってきています。

・オープンデー

よくファブラボについて、「フリー(無料)アクセスな日を作らないといけない 」ためファブラボと名乗りたくない、名乗れないという議論があります。我々は、オープンデーは見学無料、機材利用の場合は1500円という設定で運営しています。オープンデーの日程は木曜日の18時からと決めています。土日にオープンデーを設定するとメンバーが一番使用する時に機材の予約が重なり、メンバーの利用の妨げになってしまうことが多かったためです。現在では毎週1組くらいのペースで新しい方の見学、機材利用の新規問い合わせが来るような頻度です。オープンデーの対応は負担になることもありますが、色々な方々とお話しできるので運営者とアシスタントの2名でできる限り楽しく対応させてもらっています。ちょうど居合わせたメンバーとの交流も楽しい時間です。

・メンバー料金の徴収

テイクスペースは基本的にはメンバーの方々からのメンバー費用と運営者の負担で運営しています。メンバーには3種類を用意しており、通常の機材利用可能なメンバー(月2500円)、機材利用しないがFacebookの非公開グループで情報交換できるウェブメンバー(月500円)、ヘビーユーザーや奇特な方向けのスポンサー枠(月10,000円)があります。徴収方法はPayPalが提供する自動徴収システムを使っており、登録してもらったクレジットカードから毎月自動支払いする仕組みを取り入れました。このシステムのおかげで、運営側の現金を扱う難しさから解放されスムーズになりました。実はこの仕組みもメンバーの方から提案いただいて導入しました。メンバーに支えられて続けられてきたなと思える1つの取り組みです。何の得もないかもしれませんが、ウェブメンバー、スポンサー枠は誰でもメンバーに入れますのでぜひ応援してくれる方がいらっしゃいましたらぜひお願いします!

・コミュニティ

現在実施しているコミュニティ内の活動は、Facebook上の非公開グループ、不定期のイベント、月に一回の制作物進捗報告会の3つです。できる限り特定の人物を排除しないオープンなコミュニティを目指してきましたが、かつてネットワークビジネスの勧誘に熱心な方がいらっしゃった時に一度だけ直接お話ししてお引き取りいただいたということはありました。海外のコミュニティではコミュニティの同意書に、排除する条件など明確に書かれていることがあり、そう言ったことも避けずに実施しないといけないと考えさせられました。

・メンバーの管理

メンバーの管理という点では、Facebookの非公開グループで事務連絡を行なっているのと、メンバーが作成してくれたNFCカードでの入退室管理システムで利用状況を把握しています。基本的にはメンバーは共用の鍵を持っており、好きな時に来て、好きな時に帰るという感じです。メンバーの方々が自分の工房のように使ってもらえるよう、気軽に来れる雰囲気を目指してきました。

・掃除、整理整頓

掃除は最低限、ロボット掃除機による床掃除、運営者の気まぐれ掃除とゴミ捨て、そしてメンバーの方々のご好意の掃除です。加えて年に一度、メンバーの方主導で大掃除をしてくれていますが、これは声が上がればやるというメンバー任せの状態です。スペースのほとんどが土間になっていることと、汚れても目立たないような環境を意識的に作ってきたと思います。

おそらく、国内でも最もラフな運営をしているのではないかと思いますが、おかげさまで7年目を迎えました。

メンバーの出入りもありますが、同地域に代替する素晴らしい施設ができてミッションが完了するまでは何とか続けて行きたいと思います!

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